2021年10月21日(木)
TKC中部会秋季大学2021 レポートその1 [研修報告]
鷲見光によるTKC中部会秋季大学2021レポートです。
講演会 〜村瀨茂高氏「経営者の決断! 自動運転への挑戦」〜
10月20日(水)に2年ぶりとなるTKC中部会秋季大学が名古屋東急ホテルで行われ、第1部の講演ではWILLER株式会社代表取締役の村瀨茂高さんのお話を聞きました。
WILLER株式会社はピンク色のバスが特徴的な高速バス事業を始めとして、鉄道事業や海外事業など、移動にまつわる事業をされています。私自身も大学時代に何度か帰省をする際にWILLER株式会社の高速バスを利用したことがあります。
高速バス事業がメイン事業ともあって印象が強いですが、今回の講演ではコロナウイルスの影響によって生まれた、「ニューノーマルにおける新しい移動サービス」についてのお話をしていただきました。具体的には、リモート勤務の方が増えたことで、「自宅2km圏内」で生活することが多くなり、ちょっとした暮らしの足となる移動サービスの需要が高まったということです。
そこでWILLER株式会社では、半径2〜3km程度のサービス提供エリア内であれば、行きたい時に行きたい場所まで自由に移動できる相乗りオンデマンドサービスの「mobi」を開発し、現在は東京都渋谷区と京都府京丹後市の2都市で提供を始めています。このサービスにより、それぞれの人に合わせた移動の自由度を高め、高齢者や子育て世代、環境に優しく、交流の活発なまちの実現を目指しています。
また、技術的な取り組みとして、2018年よりシンガポールの企業と提携して、自動運転車両の導入にも力を入れています。完全な無人自動運転の導入はまだですが、シンガポールでは既に万が一のための運転手を付けた自動運転車両の運行を行っています。日本では街中で自動運転車両を見かけるのはまだ先の話だと思っていましたが、名古屋市鶴舞でも10月29日まで、自動運転車両の導入実験をされているそうです。サイトから予約をすることで、一般の方でも誰でも乗車できるということで、私が思っているよりも近い未来の話なんだと実感しました。
今回のお話の中で村瀨社長は、それぞれの会社には存在価値が必要で、WILLER株式会社の場合は移動という切り口から人々の生活を豊かにしていくということをおっしゃっていました。私は入所して日が浅く、仕事を覚えている最中ですが、やみくもに仕事をするのではなく、仕事における自分の存在価値を考えて仕事に取り組んでいきたいと思いました。また、今回の自動運転の技術のようにどのような業種でも新しいテクノロジーが導入されていくと思いますが、イメージで決めつけるのではなく、自分で知識を付けて先を見通せる力もつけていきたいと思いました。
Posted by 上島会計 at 15時44分