2013年09月24日(火)
大谷由里子氏『きばらんかい経営者』レポート
去る9月20日(金)にTKC主催の『秋季大学』が開催されました。
そのレポートを昨年に引き続き佐々木、久保両名が作成しましたので、是非ご一読下さい。
『秋季大学2013〜きばらんかい経営者〜』所感
佐々木 規之
必要以上に体のラインが強調されたタイトな小花柄のワンピース。大きな声。とめどなく溢れ出るエネルギーとネイティブの関西弁。所謂関西のおばちゃん。吉本興業カリスママネージャー大谷由里子氏である。
彼女が吉本興業の社員だった頃、繰り返し言われた言葉に「戦略と戦術を立てられる人間になれ。」というものがある。
つまり「WANT」「HOW」の考え方を徹底しろということである。
「どうしたい」のか。それを実現させるためには「どうすれば」良いのか。
何事もこの考え方を持つことでモチベーションを高め、変化を生み出せるというのだ。
氏曰く 人間は自燃型の人間、可燃型の人間、不燃型の人間という3つのタイプに分けることができ、大部分を占める可燃型の人間は、きっかけさえあれば燃えることができる。そして、人間は思った事を形にするときに元気になるし、成長する。
大切なのは教えることではなく、気づかせること。すなわち、可燃型の人間に「どうしたい」のか、それを形にするには「どうすれば」良いのかといった気づきを与えてやること。
ここでの会社の役割は「どうしたい」「どうやって」を自由に発言できるような環境を用意してやることであり、そのような環境がモチベーションを高め、成長を加速させ、その成果は会社に利益という形で還元される。
今、企業が求めているのは、「どうしたい」に気付き「どうやって」を考え、結果として変化をもたらし成長していける人間であり、経営者にはそのような人材を育てるための企業風土の構築が求められているのである。
90分間の講演を通じて、人としての魅力は何かを問われたような気がした。
その答えはまだ分からない。けれど、少なくとも成長のない人間、無関心に立ち止まっているだけの人間は、魅力もチャンスも一生掴めないまま終わって行くのだろう。
寿命は神様が決めるけど、人間としての幅は自分次第でいくらでも大きくできる。
自分で幸せを掴みとれる人間にならなければいけない。
生きている限り、人は際限なく成長できるし、成長して行かなければならない。
「きばらんかい経営者」
年齢を理由に、我知らず成長の歩みを止めるのはまだまだ早いのではないだろうか?
多くの気づきを得た、終始笑いに溢れた講演だった。
Posted by 上島会計 at 09時00分