2012年09月24日(月)
『2012年TKC経営革新セミナー』を開催しました! [研修報告]
去る9月12日(水)、毎年恒例の事務所セミナー『2012年TKC経営支援セミナー』を開催しました。
今回のメインテーマは「中小企業会計要領」について。「中小企業会計要領」の公表に伴い、金融機関に提出するチェックリストが変更となったことから、従来の中小企業会計指針との違いや実務対応についての解説を中心にセミナーを行いました。
セミナーの内容は我々事務所職員でさえ難解なものでしたが、今回は各社の社長様に加え、経理担当の方にもお集まりいただいたことから、皆さん真剣に聞き入っていらっしゃいました。
従来の「中小企業会計指針」は大企業向け会計基準を中小企業向けに簡素化したもので、中小企業には対応が難しい点が多数ありました。一方「中小企業会計要領」は中小企業への適用を念頭に設定されたことから、「指針」よりも対応が容易だという触れ込みで公表されました。
しかし実際にはまだまだ中小企業には対応が難しい項目が多い上に、今後は不適切なチェックが行われた場合における会計事務所への罰則規定も設けられました。そのため従来のようにはチェックリストをお出しすることが出来ず、お客様にはご迷惑をおかけすることとなり、誠に恐縮次第です。
しかし正規に「中小企業会計要領」に対応する決算であれば、当然事務所としてもチェックリストをお出ししていく所存ですので、「中小企業会計要領」に対応する決算を目指される会社様は是非とも担当者までお申し付けください。
会計要領の解説のあとは株式会社TKC様よりTKCの会計ソフトのデモンストレーション。
会計ソフトというとCMでやっている勘定奉行や弥生会計のようなソフトが有名ですが、実際には税務申告ソフトシェアではTKCがシェアNO.1!従来主流だった中小企業向け会計ソフトFX2に加え、クラウドで複数端末同時入力にも対応した中堅大企業向けソフトFX4、そしてより小規模な会社さん向けに親しみのある外観を持つe21まいスターが登場。それぞれのソフトの持つ特徴をTKCさんにアピールしていただきました。
そうして難しい話も終わり、午後になるとようやく楽しい昼食会。パーティー会場に移動して、皆さん美味しい弁当を食べながら情報交換などをしながら、楽しくご歓談され、セミナーは滞りなく終了いたしました。
今回のセミナーで印象深かったのはTKCの川副センター長代理の「自計化は社長のためにするんです」というお話。自計化とは「自分の会社の中で帳簿をつけること」を言います。この移り変わりの激しい世の中、会社が生き残っていくためには、いち早く自社の状況をつかみ、素早く世の中の変化に対応していくことが必要不可欠。また今回の「中小企業会計要領」公表に当たっても、経営者が自ら自社の経営数値を把握、説明できる「財務経営力」の必要性が説かれています。
自計化の本来の意義はこうした「財務経営力」の向上にあるということです。
自社の「財務経営力」の向上のために是非自計化にチャレンジされたいという方がいらっしゃれば、我々所員が精一杯サポートさせていただきますので、ぜひとも担当者までお声掛け下さい!
Posted by 上島会計 at 18時11分