2017年11月09日(木)
TKC秋季大学 レポートその2 [研修報告]
先日に引き続き、小川裕史によるTKC秋季大学レポートです。
〜飯塚真規氏 『税理士業界を取り巻く最新情報とTKCの支援策
ー 中小企業の経営を伴走型で支援するために!』〜
10月26日(木)にTKC中部会秋季大学2017があり、株式会社TKCの代表取締役専務執行役員の飯塚真規氏の基調講演を拝聴してきました。
まず、TKC会員による中小企業支援の実績についての話があり、現在、金融機関から中小企業の支援の担い手として会計士・税理士事務所が注目を浴びているとのことです。それは360万ある中小企業者に対し、経営改善計画策定支援やIT導入支援、支援機関との連携等の取り組みをし、大きな成果を上げていることによるものです。
次に中小企業が生産性・業務効率の向上の為には、伴走型の支援者が必要で、その支援者としてはITを活用した会計の専門家で経営革新等支援機関たる税理士が適任であるとのことでした。それは巡回監査をする税理士が窓口となることで、他の支援機関と連携して支援することができるからです。その役割では「財務管理」と「経営能率の向上の為の情報システムの構築」が重要になってきます。
また日々の業務の中で会社の健康診断を行い、TKC経営指標BASTと呼ばれる細かな同業他社のデータを活用し中期経営計画を立て、そのモニタリングを実施することで業績を改善する「会計で会社を強くする」ことが可能になります。
会計事務所、金融機関、関与先の三者の関係を強化し、過去の決算書より将来に向けたビジネスモデルへの期待・評価をしていく為の様々なバックアップ体制が整っており、その役割を担える会計事務所として、また一人ひとりが関与先と伴走型の支援を行っていくことが求められているのだと思いました。私は入所して10か月ほどで、日々学ぶことばかりです。まだシステムや制度をうまく活用するまでの知識がありませんが、早くインプットしてきたことをアウトプットへと繋げていけるようにしていきます。
今回の講演は中小企業者の方に向けた内容ではなく、会計事務所に向けた内容だったのではないかなと思います。もう少し会計や中小企業の経営支援についての話が聞くことができれば良かったのではないのかと思いました。
Posted by 上島会計 at 12時56分