2018年05月07日(月)
TKC経営者アカデミックセミナー レポート? [研修報告]
4月27日、名鉄ニューグランドホテルにて、TKC経営者アカデミックセミナーが開催されました。
以下、渡辺優里のレポートです。
地域金融機関の役割と税理士との協働への期待
〜いかに現行・顧問税理士との関係を築くか〜
今回、上記の内容をテーマに家森義信教授より、1時間半にわたる講演がありました。
中小企業、銀行、税理士がそれぞれどのような役割を持っていて、どのような関係を築き上げることが、それぞれの立場でプラスになっていくのか、を講演いただきました。
現在中小企業は様々な問題を抱えています。黒字ではあるが、事業承継等で倒産を余儀なくされること、小規模なために力をうまくつけられないこと、収益力が大きくならないことなど、中小企業ならではの課題です。そしてそれらの課題の多くは、景気循環等によって自然と解決するものではありません。そこで、中小企業は、銀行・税理士とうまく関わることが必要になってきます。
現在、地域金融機関は、事業性評価に基づき、企業と一緒に考え、協力し合うことで、「WIN-WINな関係」をつくろうと動いているのです。地域金融機関は、地域に貢献したいという強い意志を持っているということです。
中小企業が抱えている、資金不足や人手不足などの問題は、地域金融機関とともに、税理士の支援も重要になってきます。それぞれの機関に頼ることも重要ですが、双方に頼れる関係を築くことがこれから必要になってくるのかもしれません。
また、経営者としては、日ごろからの関係づくりを大切にし、互いに信用できるようにしておくことが将来に向けて、必要なことだとおっしゃられていました。
私は、この講演から2つのことを考えました。一つは、「知ることの重要性」もう一つは「関係を築くことの重要性」です。
「知ること」に関しては、知識はもちろんですが、周りで起きていること、今のトレンドなど、様々な視点からの情報を持っていることが考えの幅、行動の幅を広げてくれるということです。「銀行」というイメージだけが先行してしまうと助けを求めることができないかもしれません。しかし、現在、地域に貢献し、「WIN-WINな関係」を築こうとしているということを知っていれば少しは壁が低くなるのではないでしょうか。
「関係を築くこと」に関してもいつも必要とされていることですが、いろんな立場の人との関係があり、それぞれを大切にしていくことが自分にとって大きな財産となるということを改めて考えさせられました。いい関係を築けているからこそ、いざというときに助けあうことができ、さらに自分たちを良い方向に進めてくれるはずです。「信用」は言葉にするのは簡単ですが、地道で、しかしとても必要なことです。
これらは、生きていくうえで当然のことかもしれません。しかし、日々の生活に追われていると忘れてしまいがちです。講演もきっかけだし、いろんなところにあるきっかけから、前向きにいろんなことに向かえる人になっていきたいと思います。
Posted by 上島会計 at 17時11分